環境への取り組みに関する今後の方針についてお聞かせください。
タカラトミーでは、あくまでも本業をベースとして、長く環境に貢献できる活動を続けていきたいと考えています。それを実現するためのキーワードが「おもちゃ」と「子どもたち」なのです。おもちゃを通じて、未来を担う子どもたちに向けて、アクションを起こしていこうと考えています。
しかし、当社だけではすべてを実現できません。他社さんや外部団体などと一緒に進めて初めて実現できる部分も多いので、そういった連携も視野に入れていきたいですね。
そして、玩具メーカーらしい取り組みとして、楽しみながら続けられる環境活動を考えていきたいと思います。それは当社だけでなく、子どもたちにも感じてもらいたいことです。今後はそのような目線から、環境への取り組みを進めていければと考えています。
商品に関しては、これからも「エコトイ」のラインナップを増やしていくことはもちろん、イベントなどでそれらの商品を通して、子どもたちにも環境への配慮を分かりやすく伝えていくことも継続していく予定です。また、従来の「エコトイ」は、既存の商品を改良したものとなっていますが、今後は企画段階から環境への配慮を意識した商品なども登場させていきたいと思います。
将来的には商品やイベントで、さらに多くの方々に当社の環境の取り組みを知っていただけるのではないかと思います。
これだけは話しておきたいということはありますか。
「エコトイ」は、“子どもたちの環境の「気付き」をお手伝いします”というコンセプトの商品なのですが、お手伝いするとともに、私たちも気付かされている部分が多いといえます。イベントでの子どもたちとのコミュニケーションや定期的に実施しているアンケートなど、お客さまとの接点からいつも新しい発想をいただいています。
また、ひとつの商品を発売するということは、企画・開発から生産、マーケティング、営業、販売といったように、たくさんの社員が関わっています。「エコトイ」を発売するまでには、いつの間にか多くの社員が環境活動をしていることになります。
単に環境に配慮した商品を提供するだけなく、当社がお客さまなどからフィードバックをいただき、エコマインドを循環させていくことで、一緒に成長できるような活動にしていきたいですね。
高林様 長野様 清末様 笠井様 能城様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。子どものころは「トミカ」や「せんせい」で遊びました!
- 環境問題への注目が高まった2008年にECOプロジェクトが発足
- 「共遊玩具」がベースとなった「エコトイ」
- 「エコトイ」の4つの基準と具体的な工夫
- 社外で高い評価を受ける「エコトイ」のユニークな取り組み
- 「思い出」や「思い入れ」のあるおもちゃに新たな命を
- 社内・社外における積極的な活動
- 「おもちゃ」と「子どもたち」がこれからのキーワード
(c)TOMY
「トミカ」はタカラトミーの登録商標です。