「バンダイ環境BOOK」を作る上で、苦労した点はありますか。
一番苦労したのは、読者の年齢設定です。子供といっても1歳の違いで理解力の差が大きいということですね。そのため、どの年齢層に読んでいただくかということが、実は一番悩みました。
最初は、小学校高学年の方に読んでいただくものとして考えていました。当時、小学校で環境問題を習い始める時期が4年生くらいからと聞いたことがあったからです。でも、実際にバンダイの商品をご購入いただいている子供たちというのは未就学児が多いということもあるので、考えていたよりも低くターゲットを設定しました。そこで、お母さんが小さな子供たちにも説明しやすく、眺めるだけでも楽しいようにイラストと写真を多用して、キャラクターの挿絵やフキダシを使ってストーリー性をもたせるという工夫をしました。
このように、子供たちの年齢にあわせて、堅い内容になりがちな環境を楽しく紹介することはとても難しいと思いました。
「バンダイ環境BOOK」を始めたきっかけはどういうものですか。
極端な話、私たちの事業というのは、生活をより豊かにする「エンターテイメント」を提供しているわけです。そのため、環境に配慮した結果、「つまらない」商品やサービスが出来上がってしまうと、ビジネスとして成立しない、という難しさがあります。
そうはいってもバンダイらしく、エンターテイメント企業らしく環境問題に取り組むことを忘れていません。「バンダイ環境BOOK」もその一例で、「みんなが買ってくれているおもちゃは、環境のことを考えて作られているから安心してね」というメッセージを届けて、環境問題に興味を持ってもらえたら嬉しいと思っています。このように、バンダイらしい取り組みをしたいという思いのひとつが、「バンダイ環境BOOK」につながっているといえるでしょう。
「バンダイ環境BOOK」は、どのような商品に同梱されているのですか。
例えば戦隊シリーズの合体ロボットや、女児アニメーションの変身アイテム、ガンダムのプラモデルなどです。
「バンダイ環境BOOK」のなかで使われているキャラクターについても、内容に合うものを選んだのですか。
そうですね。「たまごっち」のキャラクターの「くちぱっち」と、「プリモプエル」が、それぞれの背景からエコキャラクターに適しているということになり、それぞれ、弊社の「かんきょうたいし」と「かんきょうたいちょう」に抜擢されました。現在「チーム・マイナス6%」のキャラクター員としても登録しています。また、2008年の4月から、新たに刷り直す名刺にはこの環境キャラクターたちがしっかり印刷されています。
自分が配る名刺に環境のキャラクターが印刷されていると、それが環境に配慮できる「気付き」になるのではないかと期待しています。
このように、弊社の環境推進チームは対外的な環境活動はもとより、社内の盛り上げ役としても頑張っています。
- 子供たちに読んで欲しい-「バンダイ環境BOOK」(1)
- 子供たちに読んで欲しい-「バンダイ環境BOOK」(2)
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- 社内におけるエコ活動
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