今後、「バンダイ環境BOOK」はどのように展開していくのですか。
しばらくは紙ベースのまま、子供たちとご家族やお友だちとのコミュニケーションツールでありながら、バンダイからのメッセージも伝えられる役目を提供していけたら嬉しいですね。
一方では「バンダイ エコ・くらぶ」というウェブサイトでも情報発信を行っていますが、どうしてもインターネットでアクセスすることを考えると、敷居の高いものとなってしまいます。そもそも、パソコンがないと見ることができませんから。
2007年に「バンダイナムコグループ」として初めて、「環境報告書」と「CSRレポート」をひとつの冊子という形で発行しました。従来は「環境報告書」は紙ベース、「CSRレポート」はウェブベースで発表していました。紙媒体について疑問視する方もいますが、すばやく確認していただいたり、繰り返しご覧になったりすることができるという点では、やはり一番使いやすいメディアではないかと思っています。
また紙媒体といっても、「3.9ペーパー(※)」など環境への負荷が低いものもありますので、何を選択するかでも結果は違ってくると思います。
(※)国産の間伐材を紙原料として利用する製紙工場への輸送コストを、その紙を使う企業などが代わりに負担する仕組みによって作られた紙。
さらに高学年を対象としたものを作る予定はないのですか。
NPO法人「グリーンクロスジャパン」様では、「みどりの小道」という、小学校高学年~中学生の方々に、環境日記を書いていただく取り組みを行っています。
子供たちがとても熱心に書いた環境日記のうち、特に素晴らしいものは、年末の「エコプロダクツ展」において、環境大臣が表彰しています。この活動を企業が支えているのですが、今年は弊社も協賛することができましたので、この「みどりの小道」を通じて、小学校高学年の方たちにもバンダイの環境問題への取り組みを知っていただけるものと考えております。
また、「エコプロダクツ展」に出展することで、小さい子供たちから大人まで幅広くバンダイ(及びバンダイナムコグループ)の取り組みについてご理解いただいております。少し話は変わりますが、弊社で「ANIZO(アニゾー)」という、人間の内面を一言メッセージで表現している人気のカプセル商品シリーズがあります。「エコプロダクツ2007」では、特別にエコな一言メッセージの「ANIZO~エコver.~」を作り、弊社のブースを見ていただいた子供たちに無料でお配りしました。
その「ANIZO~エコver.~」の入っているカプセルは、カプセルのリサイクル材で作った循環型のカプセルです。バンダイナムコグループのナムコの直営店舗であるラゾーナ川崎にある「ナムコ・ヒーローズベース」で回収できる使用済みのカプセル容器を利用してリサイクルに挑戦しています。
最終的には、バンダイで作った商品をバンダイナムコグループの流通会社を通して販売し、それを「株式会社ナムコ・エコロテック」で再生・リサイクル用のプラスチックにして、また商品に戻すということを理想として、試験的に行っています。
プラスチックの有効活用については、プラモデルでも環境に配慮しています。3DCADで金型の設計をする際に、極力無駄を排除するために各パーツの配置を見直したり、パーツをつないでいるランナー部分の形状を工夫したり、いろいろなコツがあるようです。
ランナーに使用するプラスチックについては以前に比べ若干削減していますが、商品自体の品質や強度が落ちないように、設計の部分でしっかりフォローしています。
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