株式会社ブリヂストン

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3つの社会の実現-「環境宣言」

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株式会社ブリヂストン

貴社では、環境対応商品マークというものがあるそうですが。そのマークがつけられるための基準があるのですか。

当社では環境自主基準と呼ばれるものがあります。これには、6つの評価区分があります。

1つ目は「地球温暖化防止」であり、CO2の削減や転がり抵抗の低減を意味します。2つ目は、軽量化や摩耗性の向上である「省資源の推進」です。3つ目は天然ゴムの使用促進などを意味する「自然資源の使用」、4つ目はリサイクル材料の使用やリトレッド性能の向上である「リサイクル」、5つ目はタイヤによる車外の音を小さくする「騒音低減」です。そして最後の6つ目は、ウェット性能や氷上性能の向上などを意味する「安全性向上」となります。

この6つの項目から、環境対応を評価しているわけです。従来よりも改善している商品については「環境対応商品」として、「環境対応商品(ECO-Products)マーク」をつけています。このマークは、もちろん先述した「ECOPIA EP100S」や「BLIZZAK REVO GZ」にもつけられています。

環境対応商品マークがついている商品は、今後増えていく予定なのですか。

環境自主基準の適用は商品のサイズやボリューム、比率によって異なるのですが、当社の日本国内の乗用車向け市販用タイヤ(夏用)には、2014年に環境対応商品マークが100%ついていることを目指して進めています。

環境自主基準の6つの評価区分のなかに「リサイクル」がありました。それに関連しているかと思いますが、「リトレッド事業」というものがありますね。

タイヤのリユースとして代表的なものが「リトレッドタイヤ」です。トラックやバスのタイヤのトレッドゴム(路面と接する部分のゴム)がすり減ったものを入念にチェックしたあとに、表面を決められた寸度(※寸法とサイズ)に削ります。削った台タイヤ(※トレッドゴム以外の部材)の上に新しいゴムを圧着・加硫して、再度利用できるというものです。

ブリヂストンではさらに、メンテナンスや新品タイヤにリトレッドタイヤを合わせた「エコバリューパック」という、他社にはないサービスを提供しています。

リトレッドタイヤで大事なのは、トレッドゴムが走行により摩耗してなくなっていくわけですが、台タイヤは再び利用されることになるという点です。そのため、台タイヤの耐久性も向上させなければ、リトレッドタイヤとして再度利用することはできないのです。

当社の提供する「エコバリューパック」では、お客様が新品から使用した台タイヤをお預かりし、再利用のためのリトレッド加工を行ってお返ししますので、台タイヤの耐久性が重要となります。

リトレッドタイヤとなることにより、新品のタイヤと比較して天然ゴムや石油資源など原材料の使用量が68%(※『更生タイヤ全国協議会資料』を参照)も削減できるので、省資源に貢献します。また、台タイヤの使用寿命が延びることによって、廃タイヤの削減にも寄与するわけです。もちろん、CO2排出量の削減にもつながります。

「エコバリューパック」の利用は増えているのですか。

2010年末時点で、約44,000台もの契約をいただいております。今後も増やしていくことを目指しています。

リトレッドタイヤは、性能面では新品タイヤと比較しても遜色のないものなのですか。

リトレッドするトレッドゴムは用途に応じて様々な物を使用しています。しかしながら、一度使用したタイヤですので、前輪での装着を避けるようお願いしています。また、台タイヤを長く使っていただくために、当社では新品時からタイヤ空気圧管理やローテーション管理を徹底することで、タイヤの損傷や劣化を防ぎ、台タイヤとして活用出来る割合を高める、タイヤメンテナンスのサービスを提供しています。


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