社内における環境コミュニケーションについてお聞かせください。
ブリヂストンでは、社内のイントラネット用のホームページ「BS Green Net~環境の広場~」があり、そこでは各工場の取り組みや環境推進本部からの情報提供などを行っています。
また、社員の環境意識の向上を図ることを目的に、地球環境問題とブリヂストンの環境経営活動の関連性を記載したテキストである、「エコ・アクティブガイド」というものを作成しています。「エコ・アクティブガイド」の主な内容として、廃棄物処理法と廃棄物の扱い方や地球温暖化防止活動(チーム・マイナス6%)などを、イラストを用いて分かりやすく解説しています。
ほかにも、CSRレポートなどを活用して社内における環境コミュニケーションを図っています。
それぞれの工場には環境担当者がおり、「エコ・アクティブガイド」や彼らが独自に使っている教育ツールを用いて、環境意識を高めています。
各工場では、様々な地域貢献活動も実施しています。その活動内容を当社のホームページに掲載し、情報の共有を図っています。掲載された工場のモチベーションが上がるという相乗効果もあります。
「エコ・アクティブガイド」は、どれくらいの頻度で発刊されるのですか。
「エコ・アクティブガイド」自体はそれほど高い頻度ではなく、必要性に応じて発刊するという形になっています。紙を使うという面もあるので、現在はホームページで情報を提供することに注力しています。
また、昨年(2010年)から定期的に「環境e-ラーニング」というものを実施しています。今年も、内容を改訂して実施する予定です。
「環境e-ラーニング」では、点数によって合格・不合格の判定がなされるのですか。
何点以上ということではなく、全項目を正解しなければ終了できません。環境問題に関心を持ってもらうことが主ということもあり、それほど難しい質問はないのですけれども(笑)。
環境問題に興味を持ってもらうための情報提供だけではなく、モチベーションを上げていただくきっかけになればと考えております。
「環境表彰制度」というものもありますね。
当社では「環境表彰制度」というものを実施しており、今年(2011年)で5回目となります。これは、社員が具体的な環境活動についてノミネートし、それについて審査の上、表彰を行うものです。
「環境表彰制度」は、工場や関連会社を含めた国内のブリヂストングループの全社員を対象としており、社員の環境活動に対する参画意識を高め、環境活動への関心と意欲を啓発することを目的に2007年に設立されました。同制度は環境活動に挑戦するモチベーションを高めることはもちろん、現場での取り組みを社内に周知するという意味もあります。
「環境表彰制度」で受賞すると、具体的にはどうなるのですか。
賞状はもちろん、ささやかながら賞金や賞品をもらうことができます。環境月間に当たる6月に授賞の式典が催されるのですが、当社グループのCEOから表彰状が手渡されたあとで一緒に写真を撮り、それが当社のホームページに掲載されます。
5回目ともなれば、社員からの応募もかなりの数になっているのではないですか。
「環境表彰制度」をスタートしたころは、それまでこのような制度を行っていなかったこともあり、ノミネートの数は多かったのですが、回を重ねるごとに減少しています。ただし、数は減っているものの、活動のクオリティ自体は高くなっています。その意味で、審査は難しくなっているといえるでしょう。
単発の功績ではなく、しっかりと根づいた活動でなければ審査の対象から外れてしまうようですね。
かなり優れているといったレベルに達していなくとも、特徴のある活動については、特別賞が付与されるケースもあります。また、環境活動を頑張っていただくことが目的ということもあり、団体部門の賞だけでなく、個人賞も設けられています。
- 3つの社会の実現-「環境宣言」
- ナノレベルの技術で転がり抵抗を低減-環境タイヤ「ECOPIA(エコピア)」ブランド
- 「発泡ゴム」が強み-環境対応スタッドレスタイヤ「BLIZZAK REVO GZ」
- リトレッドタイヤで省資源に貢献-「エコバリューパック」
- ペーパーレスと省電力化に貢献-電子ペーパー情報端末「AeroBee(エアロビー)」
- 環境意識の向上の取り組み-環境コミュニケーション
- 行政とタイアップした森林保全-「B・フォレスト エコピアの森」