日本コカ・コーラ株式会社

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グループのプラットフォーム 「eKO(イー・ケー・オー)システム」

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日本コカ・コーラ株式会社

「森に学ぼう」プロジェクトの立ち上げのきっかけは、どのようなものですか。

コカ・コーラではもともと社会への取り組みとして、町のお祭りへの協賛など小さなものも含めると、全国で800以上もの活動を行っていました。しかし、個々には素晴らしい活動でありながらも各ボトラー社がそれぞれの地域で活動を行っていたため、全国的で地域の活動にしっかり取り組んでいる実態とその意義については、コカ・コーラシステム全体で一貫したメッセージを発信してきちんと伝えているとはいい切れない状況でした。そこで、コカ・コーラシステム全体でどういったことに取り組んで何を伝えるべきなのか、議論を重ねて誕生したのが、この「森に学ぼう」プロジェクトなのです。

もともと全国で展開していた様々な地域活動において共通していたのが、“次世代育成”。そこに全世界で注力し始めた水資源保護の戦略を組み込んで、「清涼飲料企業にとってもっとも大切な水について、次世代を担う青少年に学んでもらう機会を提供しよう」と、2006年7月に始まりました。

この「森に学ぼう」プロジェクトは、それぞれのエリアにおいて、日頃から地域に密着した事業活動を行っているボトラー社の持つ強みを最大限に活用できるようなフレームワークになっており、大きくわけて3つの領域で活動しています。

まず1つ目は、全国のボトラー各社がそれぞれの地域で行っている体験型の環境啓発イベント。方向性として実施1年目は「水資源保護」という共通テーマを盛り込んでいただくよう整合性をとりつつも、細かいイベント内容は全国各地の事情に合わせて展開していただきました。その結果として、具体的には間伐を行ったり、植樹をしたり、あるいは自然観察を行うなど地域の特性に応じたプログラムが行われました。400人を超す参加者が集まったかなり大規模なイベントもあったようですが、このように全国各地(2007年実績では14箇所)で実施できるのも、地域に密着したコカ・コーラならではの強みと捉えています。

また2つ目の項目としては、年に1回地域を横断した全国規模での環境啓発・体験型イベントを行っています。2006年~2007年にかけては2年連続して、「コカ・コーラ教育・環境財団」と協力し、世界自然遺産の屋久島で「コカ・コーラ環境フォーラム」を実施しました。

そして、3つ目はWebサイトを活用した学習機会の提供。現在、日本コカ・コーラのサイト内において「森の博士」という環境教育のコンテンツを展開しています。このサイトでは、ボトラー社が全国各地で行っているイベントの情報を掲載するのみならず、「なぜ森を守るもことが水源の保護につながるのか」「地球温暖化防止のために、何をすべきか」といった環境問題に関する情報を数多く紹介しています。またサイト内で環境に関するクイズに答えて「森の博士」として会員登録してもらうと、「森の博士」のお得な限定情報を入手できるなど、子どもたちが環境について楽しくそして継続的に学んでもらえるような仕組みにしています。

屋久島では、どのような活動を行ったのですか。

「コカ・コーラ教育・環境財団」では、長年に渡り毎年優れた環境活動を行った団体を表彰し、活動の資金の一部をサポートする取り組みを行っています。2006年から07年にかけては、屋久島で行われたその表彰式に出席するため全国各地から環境活動に携わる団体の子どもたちに集まっていただきました。そこで参加した子供たちに、世界遺産の屋久島の自然を実際に体験し学んでもらう機会を用意しました。具体的には、屋久島の自然観察などのみならず、子どもたちにお願いして自分たちが日頃各地域で行っている活動を発表してもらう機会を設けたのですが、それが結果的に互いに刺激を与え、いい意味で影響しあうことができたようです。

さらに、昨年はこの場に「森の博士」会員から抽選で選ばれた親子10名を招待する「コカ・コーラ森の博士特派員ツアー」を実施しました。特派員に選ばれた子どもたちは記者として、実際のイベントの様子や全国各地からイベントに参加している人たちを取材。そのレポートを後日「森の博士」のサイト内で掲載しました。この“特派員ツアー”は、環境問題を学ぶいいきっかけになったと父兄から好評だったこともあり、本年は拡大して複数回実施する予定です。

環境フォーラム/「森の博士」特班員ツアー(屋久島)の様子


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