株式会社兵左衛門

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「かっとばし!!」で環境問題に「すべりこみ」

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株式会社兵左衛門

「お箸知育教室」というものを実施されているそうですが。現在の子供の、お箸の使い方はどうなのでしょう。

統計によると、6~7割のお子さんがお箸を正しく使えないようですね。別の調査によると、ほとんどの年代でお箸を正しく使えないという結果も出ています。お年を召した方でも、実は正しくお箸を使える方というのは6割程度なのです。8割になると正しく持つことができる世代といえるようですが、そのような世代はどこにも存在していません。大人になってからお箸の持ち方を注意されるというのも問題でしょう。子供というのは、接する機会が多いこともあって母親と同じ箸の持ち方になる傾向があります。「お箸知育教室」は、子供にお箸の持ち方を教えながら、実は親にも教えているというわけなのです。

お箸の正しい持ち方を教えることができても、しっかりした教え方ができない人が多いようです。お箸をどのように動かすのか、どう練習すれば上手になるのかといった教え方をする人はいません。正しく教えることができる大人がいないというのは、子供にとってもかわいそうなことです。

「お箸知育教室」の様子1
「お箸知育教室」の様子2
「お箸知育教室」の様子3

お箸知育教室では、具体的にはどのように指導しているのですか。

あまり堅苦しくなっては、子供も興味がなくなることでしょう。お箸の歴史について最初に知ってもらい、次に自分専用のお箸を作ってみようという流れになります。個人個人、デザインは自由です。自分がデザインしたものとなると愛着も湧いてくるし、オリジナルのお箸なので持ち歩くと、食事のときに注目されたりします。注目される分、持ち方が下手だとかっこ悪いですよね。そのような意味でも、持ち方を直そうという意識が高まってくるはずです。実際、正しい持ち方を1ヶ月も続ければ、以前の悪い持ち方は忘れるまでになります。

自分専用のお箸を作るといっても、木を削るところから始めるのではなく、土台は完成しているものを使います。口にあたる部分には、あらかじめ漆でコーティングしてあります。
お箸知育教室も実施回数を重ねるにつれ、上手に使うことができる人が増えてきたように感じます。その点では、続けてきてよかったと思います。お箸知育教室は、今後も続けていきたいですね。

お箸を持つうえで、最適な長さというのはあるのですか。

靴と同じように、最適なサイズというのはあります。親指と人差し指を直角に広げ、その先を結んだ長さ(ひとあた)の1.5倍です。ひとあたの長さは、人間工学的にいうと身長の10%ほどなのです。要するに、身長の15%の長さがお箸として最適ということです。身長の15%というと、足のサイズも同じです。もしお箸をプレゼントするのであれば、相手の身長か足のサイズを聞いておくといいでしょう。自分に合ったサイズのお箸を使っていないから、上手な持ち方にはならないのです。


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