貴社のマヨネーズは種類だけでなく、内容量についてもラインナップが多彩ですね。
はい。同じキユーピー マヨネーズでも、たっぷり使える1キログラムや700グラムから12グラムの小袋入りや、さらには瓶入りタイプまで、内容量や容器の違いで10品のラインナップがあります。これは、家族構成や使用頻度、使用場面などさまざまな状況にあわせて、お客様にぴったり合う商品を選んでいただけるようにしたいと考えてのことです。きめ細やかな品揃えをすることで、冷蔵庫の奥で眠ったまま使われずに捨てられることが防げたらと思っています。
マヨネーズだけでなく、ドレッシングでも小容量化によって家庭でのロスを抑える工夫をしています。具体的には、2009年にキユーピードレッシングを200ミリリットルから170ミリリットルへ変更しました。これは、世帯構成人数の変化、家庭内のドレッシング保有本数の増加、サラダメニューの多様化によって、冷蔵庫の中にいろいろな種類のドレッシングが置かれ、使い残しが生じてしまう現象が増えていることが分かったためです。そこで、小容量にすることで賞味期間内に食べきれるような提案をしました。こちらも、家庭でのごみ削減につながればと考えての取り組みです。
このような社会環境の変化に伴い、世の中にその価値が受け入れられ、広がっている商品が、グループ会社である株式会社サラダクラブが手がける「パッケージサラダ」です。パッケージサラダは、レタスやキャベツなどの野菜を洗浄し、カットしたものを袋詰めにした商品で、袋を開けて洗わずにそのまま食べられるのが特長です。使い切りサイズで、野菜の芯などのごみが出ないことも大きなセールスポイントです。家庭からのごみの削減という課題を、商品そのものが解決してくれています。
今では店頭に並ぶ青果もハーフカットや4分の1カット単位で売られています。家庭で食べきれる適量が求められる時代になってきました。このよう社会状況を反映してか、食べきりサイズで、さまざまな野菜を少しずつ摂取できる10品目や12品目のミックスサラダなどが、おかげさまでご好評いただいております。
サラダクラブでは、生産農家との協力や物流において、ロスをなくすための仕組みを構築しています。例えば、規定に満たない小さな玉ねぎは、見た目の点から店頭に並べることはできないとしても、パッケージサラダのようにカットする商品には十分活用することができるわけです。
- それは「卵の殻を何かに使うことができないか」から始まった
- 卵には無駄なところなんてない
- 容器包装における工夫とリサイクル
- 食べきれずに捨てられてしまう野菜をなくしたい
- 環境負荷低減の追求と付加価値の提供