株式会社フレンテ(株式会社湖池屋)

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食に携わる部分で少しでも環境に優しいことを

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株式会社フレンテ(株式会社湖池屋)

「湖池屋の森」という森林保全活動を実施するきっかけについてお聞かせください。

「湖池屋の森」は、実施期間が第1期(平成21年の1年間)と第2期(平成22年から平成25年の4年間)に分かれています。実施のきっかけは、前述のように2009年12月にJA富良野さんとの業務提携により「シレラ富良野工場」が稼働したことです。シレラ富良野工場が稼働する際にはどうしても環境に負荷をかけてしまう側面もあるので、その代わりに私たちに何かできることはないかと考え、南富良野町の町有林で除間伐を実施したという経緯があります。

このような森林保全活動を北海道庁でも推進しているのですが、それが「ほっかいどう企業の森林づくり」というわけです。第1期は除間伐を、第2期には植林を中心に、地拵え(じごしらえ)や下刈りも行いました。

森林保全活動は、単に木を植えて終わりというわけではありません。手入れをせずに放っておくと、木が増えすぎて日光が地面にまで届かなくなってしまうので、生態系などの面で悪影響が出てしまいます。植物が育ち、動物が生きていけるような森林とするためには、ある程度人の手を加えて定期的な間伐を行い、適正な本数にすることが必要なのです。

日光が地面にまで差し込まない森林は下草が生えなくなるため、それを捕食する動物も生きていくことができなくなるわけです。しかも、土壌がむき出しの状態では、雨が降ると土壌が流れてしまいます。

このように、森林保全のための管理には手間やお金がかかるため、その多くが放置されているという状況なのです。木が十分に育っているところは数多くありますが、それが使える森林、あるいは生態系が豊かな森林かどうかは別問題というわけです。

環境への取り組みに関する今後の方針についてお聞かせください。

最初のところでもお話ししましたが、今後も持続可能な取り組みを進めていくことになるでしょう。開始したのはいいけれど、すぐにやめてしまうのでは意味がありません。そうではなく、地道に持続可能な環境への取り組みを行っていきます。

社会的な影響は小さいのかもしれませんが、それを続けることの方が重要だと考えております。グリーンカーテンや打ち水キャンペーンのように、社員が積極的に参加して楽しんでもらうことで、取り組みを行う人数が増えていけばと考えています。

貴社の環境報告書を拝見しましたが、とても分かりやすくまとめられていますね。

皆様にご愛顧いただいている、コイケヤポテトチップスやポリンキーをつくっている会社ということもあり、読む方に親しみを持ってもらいたいという願いを込めて編集しました。当社が環境への取り組みを楽しくワイワイ行っているという雰囲気が、消費者の皆様に伝われば目標のひとつはクリアできたのではないかと思います。

これだけは話しておきたいということはありますか。

当社でも、前述の「湖池屋の森」に代表されるような生物多様性保全の取り組みを行っているのですが、生態系自体が提供するサービス、つまりは自然の恵みを私たちが実感することも大事だと考えています。

そこで、当社製品の原料でもあるじゃがいもやトウモロコシなどの野菜を自分たちの手で栽培し、生態系や自然の恵みを実感することで、生態系のサイクルを学べる場を持つのを目標として、農園での野菜の栽培を行っています。

農園で収穫した野菜

実際に、本社の近隣にある農園の1区画で、土にまみれて野菜の栽培や収穫などをしました。生態系に配慮していることもあり、もちろん無農薬による栽培です。そのため、農園ではモンシロチョウやテントウムシなどを見かけることもあります。

山口様 小幡様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。コイケヤポテトチップスは、さまざまなものにリサイクルされているのですね。


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