ミサワホーム株式会社

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新たな概念を盛り込んだ環境活動計画-「SUSTAINABLE2015」

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ミサワホーム株式会社

「enecoco(エネココ)」というSNSサービスをスタートしていますね。

当社では、20年ほど前から太陽光発電システムを搭載した住宅を販売しています。太陽光発電システムにはエネルギー表示器が必要ですが、その開発もミサワホームで行ってきました。一昨年(2009年)の10月にカラー液晶で、各部屋の電気エネルギーを細かく表示できる機器を開発したのですが、画期的なのは、ガスや水道を含めたライフラインの全体を“見える化”することを可能にした点です。

「enecoco(エネココ)」全体イメージ
「enecoco(エネココ)」モニター画面

本体自体の機能は同じなのですが、今回さらに、インターネット回線により外部と通信できる機能を付加した新たな表示器「enecoco(エネココ)モニター」を開発しました。これにより、生活エネルギーのすべてのデータをミサワホームのサーバに蓄えて、お客様に対する節電のアドバイスに利用したり、お客様同士で省エネルギーの工夫や成果などの情報交換をしたりすることが可能になりました。例えば、いつからエアコンを使い始めた、こたつを出したといったような投稿ができます。そのような、ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)を基盤とした、コミュニケーションができるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のプラットフォームを構築したわけです。近年はHEMSの研究開発も進んでおり、その一環としてスタートするサービスという位置づけとなります。

そのコンセプトは、energy(エネルギー)・ecology&economy(エコロジー&エコノミー)・communication(コミュニケーション)を組み合わせた造語である、「enecoco」という名称にも表れています。このSNSサービスは、今年(2011年)の8月1日からスタートしています。

「enecoco」では、それ以外にも面白い機能が備わっています。ご両親が外出しているときにお子さんが小学校から帰ってきたかどうかを知るには、室内にカメラを設置することなどが必要ですが、「enecoco」の場合にはお子さんが水道を使ったときなどに、そのデータがサーバに送られ、お子さんが帰ってきたという情報を知らせてくれます。

ほかにも、太陽光発電が正常に動いているかを監視するサービス(太陽光発電見守りサポート)など、様々なメニューを用意しており、カラーエネルギー表示器自体の機能はもちろん、今後もサービスの拡充を図ります。

「enecocoモニター」のような“見える化”というのは、当社のHEMSにおける重要なファクターだと考えています。そのような意味でも、先行開発を行っているわけです。

当社では国内クレジット制度(国内排出削減量認証制度)の排出権取引も行っており、「ECOになる家の会」というものを2009年に発足しています。

「ECOになる家の会」とは、当社で太陽光発電システムを搭載した戸建住宅・賃貸住宅・リフォーム住宅のオーナー様に任意に加入していただく組織です。国内クレジット制度上においては排出削減事業者という位置づけです。

ミサワホームは排出削減事業共同実施者として、「ECOになる家の会」と国内クレジットの取引を行っています。「ECOになる家の会」が得た収益は、ミサワホームが運営・管理者として委託を受け、環境や社会貢献への活動に活用されています。今年の3月には、当社が同会より国内クレジットを全量買い取り、その収益は南極の地球環境観測活動を支援するために、極地研に全額寄付しました。

毎年度末に当社内の事務局へ、オーナー様から太陽光発電システムによる総発電量や売電量などを報告していただき、それを基にCO2排出削減量を算出します。そして、算出されたCO2排出削減量を国内クレジット認証委員会に申請し、審査のうえ国内クレジット(排出削減量)として認証されます。

これまでは、会員のオーナー様に必要なデータを定期的に事務局へ報告してもらっていましたが、「enecoco」の“「ECOになる家の会」オンライン”サービスではそのような負担をかけることなく、自動的にデータの収集や集計が可能となります。

2009年度は10組からスタートし、国内クレジットの認証を取得したのは5t-CO2(二酸化炭素トン)という微々たる数字だったのですが、2010年度は会員のオーナー様が72組となり、26t-CO2の認証を取得しています。

排出権取引制度自体が試行段階ということもあり、2012年に一旦は終了しますが、太陽光発電システムを搭載予定の方にはぜひご入会いただければと思っています。


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