「ミサワオーナーの森」についてお聞かせください。
社会貢献活動の「ミサワオーナーの森」は、東北ミサワホームという東北エリアのディーラーがあり、そこが宮城県から県有林5haを無償で借り受け、ネーミングライツを導入して協力させていただいている取り組みです。社員とその家族がボランティアとして、植樹や間伐、下草刈りなどを行います。
「ミサワオーナーの森」と同様の取り組みを、フィンランドや中国でも実施しています。ミサワホーム・フィンランド工場ではパネル用の芯材を作っているのですが、当社における重要な木材の調達・加工拠点となっています。また、中国の山東省リンイ(臨沂)には構造用LVL(※)の生産拠点となる工場(臨沂三澤木業有限公司)があるのですが、その周辺でも植樹などを行っています。
※Laminated Veneer Lumberの略であり、ロータリー単板の繊維方向を平行にして積層接着したものをいう。柱や梁などの軸材として利用されることが多い。
当社は主に木質系の建物を扱う住宅メーカーですが、自社で森林を保有しているわけではありません。しかし、木材を使う企業として森林保護につながる活動で協力できる部分があるならば、積極的に参加させていただいております。
また、木材の調達という側面では、生物多様性保全という観点から「木材調達ガイドライン」を策定しています。
「木材調達ガイドライン」では、2014年度までの3段階のレベルで目標を設定しています。2014年までに認証材(※認証過程材を含む)の使用を70%にすることを目標に掲げ、行動計画を策定しています。今年(2011年)ですでに、認証材の使用率は66%ほどとなっています。
植樹や植林というのは、確かに環境にいいことではありますが、木材を調達する際のマナーを考えることも重要です。その意味でも、当社では森林認証を受けた木材(※認証過程材を含む)の使用を掲げているわけです。
- 新たな概念を盛り込んだ環境活動計画-「SUSTAINABLE2015」
- リサイクル素材の「M-Wood」と「M-Wood2」
- 昭和基地でもミサワホームの技術を活用
- 長く住み継がれ、資産価値を維持できる仕組みを体系化-「住まいるりんぐシステム」
- エネルギーの“見える化”と情報交換の場-「enecoco(エネココ)」
- 木材を扱う企業として-グローバルな植樹活動
- 東日本大震災の影響と環境意識の変化を見据えて