環境に配慮した製品づくりとして、「森永エコインデックス」についてお聞かせください。
当社では企画・開発段階から環境に配慮した製品づくりを目指し、1995年に自社独自の評価尺度(チェックリスト)である「森永エコインデックス」を制定しました。これにより、一層環境に配慮した製品の企画・開発を進めています。
「森永エコインデックス」では「包装の簡素化」「古紙等のリサイクル素材の利用率を高める」「リサイクルの処理を容易にする」「廃棄時に環境にやさしい」などの項目がポイントとして設けられています。担当者が環境に配慮した製品づくりがなされているのか、これらの項目を入念にチェックしています。
菓子類では数年でデザインなどが活性化されることも多く、過去3年のレンジで見た場合、全製品において環境に配慮することや、容器や包装を簡素化することについては、当社では大幅に見直しを進めることができたと考えています。
容器や包装に関するお話がありましたが、容器・包装の削減化や減量化についてお聞かせください。
容器・包装については、プラスチックの減量化を進めています。
フィルムやパウチなどの薄肉化ということで、袋キャラメル(全3品)・ビスケットサンドアイス(9%(※))・おっとっとおやつパック(18%:環境報告書2009年版)・ウィダーinゼリー(11%:環境報告書2009年版)・ケーキシロップ(22%:環境報告書2008年版)・主要製品ボール包装オーバーラップフィルム(20%:環境報告書2007年版)などの製品で実施しています。
※%は、前年度と比較した場合における、プラスチックの使用量の削減率を表す。
容器・包装の寸法の見直しについては、マリービスケットサンドアイス内装フィルム(8%:環境報告書2010年版)・チョコモナカジャンボ(4%:環境報告書2009年版)・ビスケット内装フィルム(10%:環境報告書2006年版)で実施しています。
プラスチックだけではなく、紙の減量化も行っています。個装紙箱を組み立てる際、糊づけをする部分の重なりを最大限に減らし、斤量(きんりょう=厚さ)の見直しを図ることにより、紙の使用量を削減しています。ビスケットなどの箱入り製品で実施していることはもちろん、おっとっと(4%:環境報告書2009年版)や小枝(11%:環境報告書2007年版)なども挙げることができます。
以前は、個装紙箱を組み立てるときの糊づけ部分は広く、紙の重なる面積が大きかったのです。しかし、その部分の面積をできるだけ小さくし、紙自体の厚さを減らして軽量化することで、製品価値を落とすことなく環境に配慮させています。何度も改良を実施しているため、10年前と比較すると、ビスケットでは24%も紙の使用量を削減しています。当然、紙の使用量については、ビスケットやマルチパックのアイスなどの大きい箱であるほど効果を発揮することになるのですが、小さな箱の製品でも同様な取り組みを進めています。
※前年度と比較した場合における、紙の使用量の削減率を表す。
簡易包装化の点については、焼きチョコのBAKE(ベイク)という製品では、かつて個装紙箱・内装フィルム・成型トレーという包装形態を採用していました。しかし、個装紙箱を廃止して内装フィルムと成型トレーのみという簡易包装化することにより、紙の使用量の削減に貢献しています。
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