オフィス内における環境に配慮した取り組みとして、どのようなものがありますか。
本社である森永プラザビルでは、2007年11月より毎日20時に一斉消灯を実施しています。基本的に、20時以降の仕事は緊急事態の場合以外に認められていないのです。20時になると社内に退社を促す放送が流れ、全社員の退社とともに消灯されることとなります。
また、昨年(2009年)10月からは毎月最低2回「ノー残業デー」を全社的に徹底しており、その日は時間外労働を原則禁止して、定時退社することとしています。当社では17時半が定時となるのですが、「ノー残業デー」に当たる日の朝には、社内でそのことを知らせる放送が流れます。
このように、各々が自分の仕事ぶりを見直し、心身の健康管理を図り、全ての働く人が仕事と私生活のバランスを取り、人生を充実させる働き方・生き方である「ワークライフバランス」を推進しています。
環境への取り組みに関する今後の方針についてお聞かせください。
先述した改訂部分を含めた環境方針の内容こそが、今後の方向性といえる部分でしょう。第1項の<環境に関する法令、条例等の順守>は、企業として絶対守らなければならないものです。
第2項には<製品に関わる全過程での環境負荷低減>を記載しています。ここでは、製品の企画や開発段階から、生産・販売・廃棄となるまでの各段階において環境負荷を考慮し、低減に努めることを定めています。
第3項では、先述したように<CO2等の温室効果ガス排出量削減>を定めています。1990年度比で、工場からのCO2排出量を2010年度末までに6%削減することを目標に掲げていたのですが、2009年度に31%もの削減を実現しました。これは、日々の地道な活動の積み重ねがあってこそ実現できたといえるでしょう。
第4項は<省資源・廃棄物の削減及びリサイクルの促進>です。廃棄物については、工場からの排出量を2005年度比で2010年度末までに10%削減することを目標として環境報告書に記載しているのですが、2009年度に31.9%も削減することができました。品質第一で不良品を発生させない考え方に基づき、廃棄物の抑制に努めているわけです。
第5項は<環境汚染物質の管理及び削減促進>について記載しています。化学物質やオゾン層破壊物質などの環境汚染物質を適正に管理し、削減に努めることを表しています。環境方針のなかでも、第1・第2・第4・第5項に関しては、今回変更がなされていないのですが、今後も重点的に取り組んでいきます。
第6項の<環境意識の高揚及び生物多様性の保全・社会貢献活動の促進>は、第3項と同じく先述しているので、内容については省略させていただきます。
このように、CO2排出量の削減や生物多様性の保全を中心として、当社では今後も環境への取り組みを進めていきたいと考えています。
川村様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。製品の容器・包装に、様々な配慮がなされていることには驚かされました。
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