PCのリサイクルをして、新たに販売されていますね。
「リフレッシュPC(NEC Refreshed PC)」という取り組みですね。これは、お客様から買い取ったNEC製のPCについてデータの消去、OSやソフトウェアのインストール、外観のクリーンアップなどを行い、再び製品として出荷をするものです。製品の長寿命使用の促進に加えて、資源の有効活用性を向上することにもつながります。
2001年に「資源有効利用促進法」が改正されて、まずは法人を対象としてPCのリサイクルが義務となり(※事業系パソコン)、2003年には個人も対象となりました(※家庭系パソコン)。
当然、そのような法律に基づくリサイクルシステムはNECでも構築しているのですが、さらに当社では、3R(リデュース・リユース・リサイクル)のうちのリユースについても強化していこうという方針が打ち出されました。従来から部品を取り出して保守部品と交換することは行っていたのですが、PC本体そのものもリユースしようという流れになりました。このような「リフレッシュPC」という取り組みは、PCメーカーとして保証をつけて本格的に行ったのはNECが最初ではないかと思います。
2003年7月から家庭向けのPCの買い取りサービスを開始し、2004年7月からは法人向けのPCについても実施しています。
「リフレッシュPC」では、OSやソフトウェアについても、当然ですが使用許諾を得ている正規のものが搭載されます。基本的には新品と同様の製品保証(※購入後 6ヶ月間もしくは1年間)がついており、保証期間内に故障した場合は無償で修理を行います。もちろん、セキュリティ対策も十分なされていますので安心してお使いいただけます。
新品の電源ケーブルや取り扱いマニュアルの添付、充実したサポートの提供など、量販店などで販売されているものよりも、購入されるお客様には“ワンランク上の中古PC”を提供するという位置づけになるかと思います。その意味では、中古PCを購入なさる方々に高い評価をいただいております。「リフレッシュPC」を購入するため、直接来ていただけるという効果もあって、お客様だけでなく量販店などでも好評のようです。
「リフレッシュPC」は、年間でどれくらい販売されているのですか。
年間で約5万台以上が販売されています(※2010年7月現在)。
お客様の買い替えのサイクルによるところもありますが、現在では新品のPCの価格が安くなったこともあり、性能面でもかなり向上しているので、セカンドPCとして購入なさるお客様が多いのではないでしょうか。
「リフレッシュPC」の仕組みについてお聞かせください。
当社のホームページでも紹介しているのですが、まずはお客様から買い取りを行ったPCの査定を行い、技術者が1台ごとにチェックを行います。そして、ハードディスクの全ての領域を、米国国防総省NSA規格準拠(NSA標準)方式で消去します。データの消去後、新しいOSとソフトウェアのインストールを行います。
さらに、本体のエアクリーニングを行い、専用の洗剤を使用して細かい部分まで丁寧に清掃をします。最後に専用の箱に梱包して出荷し、製品として店舗に並べられて「リフレッシュPC」として販売されます。
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