日本電気株式会社(NEC)

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「NEC環境経営」による持続可能な社会の実現-“IT、で、エコ”

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日本電気株式会社(NEC)

環境eラーニングというものを社内で実施しているそうですが。

全従業員に対し、毎年環境eラーニングを行っています。環境教育と同時に環境意識調査も行っています。意識調査は全社員同じ質問項目ではなく、職種ごとの質問を用意しており、営業であれば営業活動において必要な知識があるか、開発者であれば開発の際に行うべきことができているかなどを調査すると同時に、この調査を通じて環境問題を再確認してもらっています。

環境eラーニングでは、単に知識を身につけるのではなく、自ら考えて行動できる、環境経営ができる人材を育てるということで、ディベートのようなものを取り入れています。例えば、「PCリサイクルに賛成か反対か」の意思表明をし、その理由を選択すると、PC画面上に反論が表示さます。それについてさらに反論するようなことを何回か行い、最終的な意思を決定すると討議者の対応分析(※経済効率派や環境重視派など)がなされるというような仕組みです。

環境eラーニングで不合格となった場合、再試験を受けなければならないのですか。

当社の環境eラーニングの場合、全問正解しないと終了できないシステムとなっています。誤った解答を選択した場合、再テストを正解するまで繰り返し行う必要があります。

なるほど、それは厳しいですね(笑)。環境eラーニングは商品化もされているそうですが。

環境eラーニングは、NECラーニングがサービス提供をしています。ちなみにディベート型の環境eラーニングもNPO法人の「環境文明21」さんと一緒にシステムを開発し発売しています。当社では環境キーマンとして携わる方々の育成のため、集合型研修を行っているのですが、その研修ではディベートを採用しています。そのディベートの実績を基に、環境eラーニングのコンテンツが作られているのです。なお、販売に関しては「環境文明21」さんが行っています。

「NEC田んぼづくりプロジェクト」についてお聞かせください。

「NEC田んぼづくりプロジェクト」は、2004年からNPO法人の「アサザ基金」さんと一緒に行っています。これは、年間を通じたイベントとして、霞ヶ浦流域で田植えから稲刈り、お酒造りまでを行う自然体験型プログラムです。

当然「NEC田んぼづくりプロジェクト」ではお米を作るわけですが、それは食べるのではなく、「愛酊で笑呼」というお酒造りに使用するためです。この名称は“お酒で酔いを楽しみ、みんなに笑顔(幸せ)を呼び込みたい”という思いを込め、当社の環境に関するコンセプトである“IT、で、エコ”にちなんでつけられました。このお酒は非売品となっており、お客様への贈呈や広報活動、社内行事などに活用されています。

「NEC田んぼづくりプロジェクト」の様子

本プロジェクトは、NEC社員とその家族の環境意識啓発を目的として2004年からスタートしたのですが、2009年度は1,325名もの方々にご参加いただき、1,220kgものお米を収穫することができました。それを基に、2,000本分もの「愛酊で笑呼」が造られています。

愛酊で笑呼


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