株式会社資生堂 :: 後編

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社長が率先して呼びかけ-「エコアイデア募集」

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社内には、「エコベストセンター」というものが設置されているそうですが。

「エコベストセンター」は、1999年からスタートしました。各部署の机周りには、まだ使えるのに放置されている事務用品がたくさんあったりするわけです。従来は使わないからといってすぐ捨ててしまっていたそのような事務用品を、それではもったいないのでリユースしようという声が出てきました。しかも、各部署ごとに取り組むのではなく、まだ使える事務用品をビル全体で1ヶ所に集めるようにしました。これにより、新しく購入する前に、各部署から集まったまだ使える事務用品を無料で自由に再利用できる「エコベストセンター」が誕生しました。このセンターは、弊社汐留オフィス(※取材場所)の13階にあります。

私も「エコベストセンター」に事務用品を取りに行くことは多いですね。汐留オフィスの各フロアには、まだ使える事務用品を集めるボックスが設置されています。「エコベストセンター」により、新しい事務用品の購入は減ってきていますし、資源の無駄遣いを防ぐという意識も浸透してきているのではないかと思います。経営的にもコストダウンにつながるので、とてもいいことだと考えています。

eラーニングも実施されているようですね。

今までにeラーニングは全社員を対象に3回実施しており、今年(2010年)の2月にも4回目を行う予定です。役員も全員受講します。約20分ほど学習したあと、確認テストが行われます。そのテストで100点を取らなければ、eラーニングの終了とはなりません。

eラーニングの内容は、社員の環境意識の啓発と基礎知識の習得を狙いに、その時々の重要なトピックスを織り交ぜながら毎回内容を変えて実施しています。例えば、今年の2月の内容には、2010年が生物多様性年であることを受けて生物多様性への理解を深める内容も加えています。

クールビズやウォームビズの取り組みもなさっているようですが。

弊社では、早くからクールビズやウォームビズに取り組んでいます。そして、当然私たちは美を追求する会社ですから、単に薄着や厚着をすればいいということではなく、ファッショナブルに取り組もうという意識を持って取り組んでいます。

弊社は、1988年から「服装の自由化」を実施しています。そのため、社内的にもクールビズ・ウォームビズの風土が元から存在していたため、比較的浸透しやすかったといえるでしょう。


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