あの「ヒートテック®」には貴社の素材が使われているそうですね。
実は、発熱と保温に優れた機能性インナーの「ヒートテック®」は、株式会社ユニクロさんと東レが共同開発した製品であり、当社の機能素材が用いられています。
レーヨン繊維による吸湿発熱効果、アクリル繊維の保温性、ポリエステルの有する速乾性、ポリウレタンのフィット性というように、数種類の糸を効果的に組み合わせ、編み方を工夫することで、温かいことはもちろん、ゴワゴワしない着心地のよさも実現したことが、多くの方々にご好評いただいている点ではないかと思います。
ユニクロさんと一緒に、「ヒートテック®」を着用することで、室内の暖房の温度をどれだけ低減できるかといった検証を行い、その結果をプレスリリースで発表しました。実は、「ヒートテック○R」を冬の1シーズンを通じて着用して1℃設定温度を下げただけでも暖房効率が向上し、13kg-CO2ものCO2削減効果があることが分かりました。
先述した「T-E2A」のエコ効率マップでも、同じ厚さの綿インナーと比較してCO2排出量とライフサイクルコストが低いという試算結果であり、「ヒートテック®」は右上の象限に位置しています。製品自体の価格は少し高く感じられる方も多いかもしれませんが、暖房コストを考慮すれば割安だといえるでしょう。
- 2020年近傍で達成すべき2つのビジョン
- 環境負荷低減と持続的成長を目指す-「LCM」環境経営
- CFRP(炭素繊維強化プラスチックス)を使って次世代コンセプトカーを開発
- きれいで安全な水を-世界トップレベルの水処理膜技術
- 断熱効率の向上-機能性インナー「ヒートテック®」
- 「AP-Growth TORAY 2020」の下でグリーンイノベーション事業を拡大