昨年末のエコプロダクツ2011のブースで拝見しましたが、フランスのルーヴル美術館で、貴社のLED照明の点灯記念式典が開催されたそうですね。
昨年(2011年)12月6日にフランスのパリにあるルーヴル美術館で、欧州各国から約450名のゲストを迎え、記念点灯式典が開催されました。
これは、数年前に立ちあがった「ルーヴル美術館照明改修プロジェクト」によるものです。同プロジェクトは、ルーヴル美術館の環境保全活動の一環として、環境負荷の低減を図る目的で進められました。
ルーヴル美術館が、館内の照明を白熱電球や蛍光灯からLED(発光ダイオード)照明に切り替えるというときに、当社の製品が採用されました。東芝のLED照明が利用されたというのが大きな話題になったのではなく、ルーヴル美術館が当社製品を導入したことを大きく報道してくれたというのがポイントです。国立の博物館では、このような取り組みを報道することはあまりないのですが、当社が事業活動の一環としてルーヴル美術館照明改修プロジェクトをさまざまなところで紹介することについて、パートナーシップ契約の締結により許可をいただきました。
敷地内のナポレオン広場で開催された記念点灯式典では、当社社長の佐々木が出席し、ルーヴル美術館館長のロワレット氏と一緒に午後6時45分に点灯スイッチを押しました。当社のLED照明の提供と改修工事費用の支援の活動が評価され、フランス政府から「グランド・メセナ褒章」が社長に授与されています。グランド・メセナ褒章は、フランスの文化の発展に寄与した人物や企業に対して、感謝の意を表するために政府から贈られるものであり、日本人の受賞は2人目となります。東芝グループはフランス国内に照明関連の工場を持っており、同国内の環境負荷低減に貢献していた点も、受賞の理由のひとつではないでしょうか。
【ルーヴル美術館照明改修プロジェクト】(公開終了)
大規模なものとして、スマートコミュニティの取り組みも進めているようですね。
当社のスマートコミュニティ事業部が進めている取り組みです。スマートコミュニティとは、電力・水・交通・物流・医療・情報などのインフラについて一元管理や最適制御することを実現した、次世代の社会システムです。つまり、通信ネットワークによって地域や地区全体で電力消費量を最適化するものです。
電力会社が電気を供給しており、それを需用家サイド(※各家庭やオフィス、商業施設など)で利用しているわけですが、全く使っていないときにも電気を供給しているところがあるなどの無駄が生じてしまいます。そこで、需用家サイドのエネルギーの使用量を通信ネットワークでつないで集中管理すれば、取得したデータからスマートメーターによってリアルタイムでの需要把握・予測(見える化)が可能となり、電力の効率的な使用を実現できるようになります。
また、太陽光発電や風力発電など複数の分散型電源、発電した電力をためる二次電池を設置することで、需給バランスの最適化も可能となります。スマートシティ、いわゆる“エコシティ”の実現を目指した取り組みであり、当社単独のものもあれば、行政や電力会社、他社さんと共同で行うものもあります。
例えば、横浜市ではみなとみらい21と港北ニュータウン、横浜グリーンバレーの3地区で「横浜スマートシティプロジェクト」が行われており、CO2削減に向けた化石燃料依存からの脱却や地球温暖化への対策を目指して、エネルギーを有効活用する仕組みの構築を進めています。
ほかにも沖縄県の宮古島やフランスのリヨン市、アメリカのニューメキシコ州など、日本だけでなく世界の各地でも、スマートコミュニティによる低炭素社会の実現に向けて実証事業が進められています。
「東芝と星の王子さまのスペシャルサイト」というものがありますね。
環境への取り組みを知っていただく方法としていくつかあると思いますが、当社では2007年からサン=テグジュペリ原作の「星の王子さま」のキャラクターをイメージに使わせていただいております。
【東芝と星の王子さまのスペシャルサイト】(公開終了)
Webサイトだけではなく、CMやポスター、雑誌などでも星の王子さまのキャラクターによる訴求を行っているのですが、お子さまやお母さまが分かりやすい、あるいは親しみやすいような表現を用いる工夫をしています。また、なるべく当社の名前を前面に出さずに、地球環境について考えてもらえるようにしています。
- 2050年のあるべき姿を実現するために
- 2050年までに達成すべき環境効率の改善度は?
- “3つのGreen”で“エコ・リーディングカンパニー”へ
- 目指すは全製品で業界トップの環境性能
- 大規模プロジェクトを通じたグローバルな視点での環境配慮
- 生物多様性の保全が急務