「ハイドロテクト」という技術がありますが、これはどのような点で環境に貢献するのでしょうか。
「ハイドロテクト」というのは、光触媒を応用したTOTOの環境浄化技術であり、外壁や床タイルなどの建築材料、塗料(コーティング剤)に利用されています。
外壁への利用を例に挙げると「ハイドロテクト」建材は光触媒であるため、太陽の光が表面に当たると、触媒作用により表面に活性酸素が発生します。その活性酸素が、光化学スモッグ等の原因である窒素酸化物(NOx)を分解除去することにより空気をきれいにするわけです。
同様に、太陽の光が「ハイドロテクト」建材の表面に当たると、表面が水と非常になじみやすくなる「超親水」という状態となるため、雨が降ると薄い水膜が一面に広がり、表面についていた汚れが浮いて洗い流されます。これを「セルフクリーニング効果」と呼んでいます。
この技術を使った建材・塗料は国内だけでなく、海外のオフィスビルやマンション、ホテルなどでも利用されています。
このように、自然の力を利用して汚れを分解・除去する機能を持つ光触媒を応用したものが、環境浄化技術「ハイドロテクト」なのです。特に、空気浄化効果という点で大きく環境に貢献しているといえます。
空気をきれいにする効果は目に見えるわけではないので、説明するのが難しいといえますが、グローバルに展開している「ハイドロテクト」の空気浄化効果を、同様に空気浄化効果のある緑地(芝生)の面積で換算した場合、2011年時点で約1.7億平方メートルにもなります(※2011年4月末までの国内外の外装塗料・外装タイルの自社出荷量より算出)。これは最新の国産自動車約210万台が排出するNOx(※)を除去するのと同じくらいの効果です。
※車種:乗用車(ガソリン)、型式:DBAの排出計数(0.0125)で、自家用車の1日の平均走行距離29.0km走行した場合のNOx排出量362.2mg/dayとして算出。
一般的な住宅の外壁塗料の耐用年数は10年ほどといわれていますので、そのたびに塗り替えをしなければなりませんが、「ハイドロテクト塗料」の耐用年数は約20年で、一般塗料の約2倍の耐久性があります。
- 創業100周年を見据えた「TOTO GREEN CHALLENGE」
- 家庭内で水を多く使うトイレとお風呂の節水に貢献する商品
- 自然の力を利用した光触媒で空気も家もきれいに
- TOTOの環境への取り組みをじかに伝えたい!
- 水をきれいにするためにできること
- 節水することが節電につながる