今年の「TBSグリーンウィーク」では、どのようなことが行われたのですか。
今年(2010年)は“グリーンな生き方をしよう!”というテーマで、無駄なものをなくした、スタイリッシュかつエコな生活という提案をしました。グリーンウィーク自体は5月3日~5日までの期間だったのですが、古着とビニール傘、ペットボトルのキャップの回収については5月1日から行いました。回収した古着の重さは1トンを超えています(※1,171kg)。ビニール傘は、「シブカサ(SHIBUKASA)」という渋谷で無料レンタル傘の提供を行っている社会起業プロジェクトチーム「SOL」さんにご協力していただきました。ペットボトルのキャップは、約130kg(※約52,000個)を回収しました。
TBSラジオの環境キャンペーンでは、以前から冬期に古着の回収を行っていました。「TBSグリーンウィーク」は春から夏になる時期に行われるということもあり、古着が集まるかは心配だったのですが、実際には1トン以上も集まりました。今年のグリーンウィークの目玉ともいえるのではないでしょうか。
集めた古着は、後日、大井競馬場で開催されたフリーマーケットにて1着100円で販売され、2日間で1,000着ほど売ることができました。この古着の販売代金と、200円~300円ほどいただいたワークショップの参加費を一緒に、「“MOTTAINAI”を世界語にしよう!」と呼びかけているノーベル平和賞受賞者でケニアの元環境副大臣のワンガリ・マータイさんのグリーンベルト運動に、全額寄付しました。寄付金は、アフリカでの植林活動に有効活用されることになります。
先述したように、今年もNPO法人のグリーンバード赤坂チームと当社社員などが一緒になり、周辺の清掃活動を行いました。TBS秋沢淳子アナウンサーがリーダーを務めている赤坂チームのスタッフが、参加者と協力して一ツ木通り・みすじ通り・赤坂通りを掃除しています。
「エコニュースキャスター体験」は、放送局ならではの体験イベントではないかと思います。TBS放送センター1階ロビーの特設スタジオで、TBSアナウンサーと一緒に、カメラに向かってエコニュースを読むというものです。ニュースを伝える側になり、番組がどのように作られているのかも実際に体験することができます。
「ecoBooと学Boo温暖化講座」というコンテンツも、2008年から毎年開催しています。これは、お天気キャスターであり、気象予報士でもあるTBS小林豊アナウンサーが、地球温暖化の仕組みや、その原因が本当に二酸化炭素(CO2)なのかということなどについて、実験を交えて分かりやすく解説する講座です。
環境のことを知ってもらうためには実際に体験していただくのが近道ということで、もちろんワークショップも実施しています。「エコプライ」を削ってキーホルダーを作るものや、苔玉(こけだま)作りのワークショップを行いました。
苔玉とは、野草や観葉植物の苗木を黒い粘り気のある土で包んで、表面に苔を貼りつけて密生させたものです。目をつけるだけでも、かなり愛着のあるものになります。この苔玉作りのワークショップがとても人気でしたね。最近の子どもたちは土に触れて遊ぶ機会が少なくなっているといわれていますが、楽しんでいただけたのではないかと思います。
TBSテレビでは「みのもんたの朝ズバッ!」という番組を放送しているのですが、そのなかに、ニュースの項目を紹介する「8時またぎ」というコーナーがあります。ここで使用されるボードは紙製のものであり、毎日のニュースなので廃棄せざるを得ないのですが、その紙を再利用してオリジナルの紙バッグを作るという、「“朝ズバッグ”作りワークショップ」というものも実施しました。
- 「50年先も、世界が“夢”を持ち続けられるために」-「TBSグループ環境ビジョン」
- ゴールデンウィークは「TBSグリーンウィーク」!!(2008年~2009年)
- ゴールデンウィークは「TBSグリーンウィーク」!!(2010年)
- 水をまくだけで気温が2℃下がる?-「赤坂打ち水大作戦」
- 環境関連の番組を通じて視聴者に伝えたいこと
- グリーン電力を積極的に利用-社内における取り組み
- 放送局として果たすべき使命