株式会社東京放送(TBS)ホールディングス

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「50年先も、世界が“夢”を持ち続けられるために」-「TBSグループ環境ビジョン」

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株式会社東京放送(TBS)ホールディングス

グリーン電力を使って、地上波では初めてCO2排出ゼロ放送を実施したとのことですが。

グリーン電力については、2007年から1年間で200万kWh分の契約をしています。今までも2007年の「世界陸上大阪大会」で地上波初のCO2排出ゼロ放送を実施したほか、環境関連の番組、赤坂サカス周辺で開催されるイベントの電力として利用していたのですが、今年(2010年)からは(単発的ではなく)定期的にグリーン電力の使用について、視聴者の方にお伝えするようにしています。

それは、TBSが行う環境活動を多くの人に知ってもらうということが目的ですが、グリーン電力というもの自体の知名度もまだまだ低く、もっと多くの人に知ってもらいたいとの願いもあります。風力や水力、バイオマスなどの自然エネルギーからの発電が普及すれば、それは素晴らしいことだと思います。グリーン電力が普及するためには、まず知ってもらうことが大切です。

TBSでは、グリーン電力についてお伝えしていきたいということで、地球温暖化防止の取り組みのひとつとして、今年の4月から、毎月6日の放送出力にグリーン電力(1日分37,000kWh)を使用することにしています。放送で使われる電力には、番組自体の取材や編集に使用される電力、企画会議で使われる電力など様々なものが必要なのですが、ここでは、放送で使用される電力(※)に限定して算出したのが、37,000kWhという合計電力量です。この合計電力量について、各番組内でテロップを表示する、あるいはスポットCMを打つなどの告知を行っています。

※正確には、TBS放送センターで作られた番組を東京タワーや中継局と呼ばれる送信所に送り、家庭まで電波を届けるための送信電力や、送信のために必要な設備にかかる電力。

グリーン電力に関して、NAB(全米放送事業者協会)大会で最優秀放送局賞を受賞なされたそうですね。

「NAB(The National Association of Broadcasters=全米放送事業者協会)」とは、全米8,700社と世界の主要放送局の約300社が加盟している協会のことです。

TBSではグリーン電力や排出権の購入、特にTBSラジオでは、地球温暖化防止や省エネルギーの啓発を行っている、「100万人のキャンドルナイト」にも参加をしています。

その流れもあり、ラジオを聴きながら2時間程度のゆったりとしたときを過ごしてみようということで、アジアに向けてもライトダウンキャンペーンを広めています。「ABU(Asia-Pacific Broadcasting Union=アジア太平洋放送連合)」にTBSが提案を行ったところ、アジアの15ヶ国ほどに賛同していただきました。

そのような地球環境に対する積極的な取り組みを評価していただき、2008年に世界の主要放送局のなかから“社会貢献や技術革新等で放送界に最も貢献した局”に贈られる、最優秀放送局賞の「International broadcasting Excellence Awards」を受賞したのです。

「TBSグリーンウィーク」以外でも、社内ではペットボトルキャップの回収を行っているようですね。

これは、キャップ回収業者の方に、TBSラジオの番組にゲストで出演していただいたというのがきっかけです。その方の思いと熱意に感銘を受けて、社内でもペットボトルキャップの分別回収を始めました。最初はほぼゲリラ的に始めたのですが(笑)、今では社内から積極的に行いたいといってくれる人も増えています。キャップの回収BOXは、ほとんどのフロアに設置されているほどです。

ペットボトルのキャップが何に使われているのか知らない人も多く、キャップ自体がそのままワクチンになっていると思う方もいるようです。このように、途中のプロセスが全く伝わっていないというのは問題といえます。そこで認知度を高めるためにも、「みのもんたの朝ズバッ!」というテレビ番組では、司会であるみのもんたさんやコメンテーターの方のテーブルの天板を、「エコプライ」で作っています。そのような形でも、環境に取り組んでいることを知っていただければと思っています。

 「みのもんたの朝ズバッ!」で使用されているテーブル


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