「eco検定」の合格率は高いのですが、これは最初から意図していたことなのですか。
そうですね。「eco検定」は多くの方に環境問題について知って欲しいといったところからスタートしています。環境問題に対する「気づき」的な趣旨で行っていますので、基本的には「落とすための試験」ではありません。多くの方に環境問題を考えていただくきっかけとしてもらいたいのです。そういった意味では、他の検定試験とは違って1級・2級というようなランクは設けておりません。80%の合格率ということで、他の検定試験からすると高い合格率になっていますが、できればすべての方に合格して欲しいと思っています。
「eco検定」について、今後はランク分けを行う予定はないのですか。
今のところは級の設定を考えてはいません。難易度的にも現在のレベルでちょうどいいのではないかと、個人的には思っています。先ほどお話しましたように、基本的には落とす試験ではありませんので。
ランクの設定は行わないのですが、合格して終わりという試験にはしたくはありません。合格した方々が実際に環境問題への関心を高めていく、行動を起こしていくための試験ですので、今後は「スキルアップ事業」というものを予定しております。これは合格された方がさらに環境問題について勉強したいという場合、いくつかの分野を設けてそのなかでさらに専門的な知識を身につける研修カリキュラムを用意させていただき、それを受けた方々を「エコ・リーダー」として認定するというような仕組みを考えています。
また、昨年の10月から「エコユニット登録事業」というものを始めております。「eco検定」に合格される方は個人です。もちろん、その方たちには家庭などの身近なところから率先して活動していただきたいのですが、会社のなかでは社員という位置付けとなってしまいます。せっかく「eco検定」で環境問題への関心を高めていただいたのであれば、企業内でも積極的に活動して欲しいのです。
そこで、ひとつの企業内あるいは部署内に2人以上の「eco検定」合格者がいる場合、「エコユニット」という形で登録することができます。「エコユニット」の活動についてはeco検定合格者支援サイトで紹介させていただくとともに、「エコユニットマーク」というものを名刺などに印刷し、自分たちの活動を対外的にPRしていただくツールとして活用いただけるようになっています。おかげさまで、すでに50以上の企業・学校様にご登録いただきました。さらに「愛・地球博」のマスコットキャラクターである「モリゾー」「キッコロ」には、「eco検定」の趣旨に賛同という形で応援していただいております。
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