ソフマップと提携して、リユースにも取り組んでいるようですね。
ソフマップは小型家電のリユースに熱心に取り組んでおり、買取窓口に来られたお客様のPCなどの査定をして、中古販売を行っています。
一部には壊れてしまってリユースできないものもあるのですが、それについてはFE社で回収して再資源化を行います。その意味では、すでに小型家電のリサイクルに取り組んでいると言えるでしょう。そのため、小型家電リサイクル法が施行されるときには、スムーズにスタートできるのではないかと考えています。
ビックカメラは、ソフマップとFE社という2つのグループ企業があることで、リユースとリサイクルの両方に取り組めるわけです。小型家電リサイクル法の施行により、その動きが一層加速していくはずです。
展示品として店頭に並んでいる家電製品も、最終的にFE社でリサイクルがなされるケースがあるのですか。
そうですね。展示品は、基本的に壊れていなければ、展示期間が終わるとアウトレットなどで販売を行います。中古品として販売できないほど壊れてしまったものについては、FE社で回収します。
FE社のようなリサイクルの取り組みは、業界でも最初なのですか。
そうですね。当社が最初です。近年は他社さんも関心を持つようになってきており、取り組みをスタートしているようです。当社が先駆けて行っており、まさに“エコ・ファースト”と言えるでしょう。
家電エコポイント制度のころは、リサイクルとして回収されるテレビなどは多かったのですか。
家電エコポイント制度の期間中は、それだけで数年分の台数のテレビを販売しました。その分、リサイクルされるテレビの台数も多く、当時は多くのリサイクル工場が3交代制を採用し、土日も稼働していました。現在では、当時のような忙しい状態はかなり落ち着きました。
FE社は、ビックカメラのグループ会社であると同時に、家電メーカーのリサイクル工場でもあります。株主を構成している家電メーカーから委託を受けて、リサイクルを行っています。そのため、ビックカメラが回収した家電をリサイクルしているのではなく、一度メーカーの指定引き取り場所に行ったものが、FE社に来るという流れになります。家電リサイクル法では、家電量販店などの販売店はメーカーに引き渡すことが定められており、メーカーがリサイクルを行うことになっています。実際には、FE社のような認可された事業所にリサイクルを委託するという流れになるわけですが。
- 第一号のエコ・ファースト企業に認定
- 店舗での「九都県市小型家電リサイクルキャンペーン」の実施
- 内閣総理大臣も家電リサイクルの様子を視察
- リサイクルだけでなくリユースにも取り組める体制
- 法律の施行に合わせて小型家電のリサイクルを積極的に推進