環境教育をなさっているそうですが、どのような形で店舗に環境問題への意識を持ってもらうようにしているのですか。
ファミリーマートでは、「エコぱーとなー」という店舗向けの環境教育の資料を年に3回発行しております。ファミリーマートには、店舗の営業指導を担当しているスーパーバイザーがいます。スーパーバイザーは平均で7から8店舗を担当しており、彼らが「エコぱーとなー」をテキストとして使いながら、加盟店の店長にオリエンテーションを行っているのです。そして、今度は環境教育を受けた店長がスタッフに環境教育を行います。
「エコぱーとなー」ではイラストを多用し、分かりやすく環境情報を掲載しています。店内のスタッフは学生や主婦の方などが多いので、環境情報を深く理解してもらえるように工夫をしているわけです。全部で6ページほどという紙面の限られたものですが、店舗内における環境の取り組みや社会貢献の取り組みなどの情報を掲載しています。
「エコぱーとなー」の反響はどのようなものですか。
私も、内部環境監査やISOの審査のために、店舗を訪問する機会があります。実際店舗で働いている方からは、「エコぱーとなー」は分かりやすく作られているという声をよくいただきます。
ほかにも、社内で行っている環境教育はありますか。
2002年から開設したイントラネットである「環境インフォメーション」では、社会・環境推進部から最新の環境情報を発信しています。この「環境インフォメーション」により、社員が環境情報をすぐに業務に連動できることを実現しています。
また、ファミリーマートでは環境に対する知識の習得と意識の向上を図るために、パソコンを使ったe-ラーニングによる環境教育を毎年実施しています。
e-ラーニングではテストがあるのですか。また、テストがある場合には、合格・不合格といった判定がなされるのですか。
e-ラーニングによる環境教育では、全社員が受講し、テストを受けてもらうようにしています。もちろん、合格・不合格といった判定が行われることとなります。
合格すると社内的な資格などがもらえるのですか。
ファミリーマートでは、「合格することが当然」という意識です。何度でもトライすることができますので、合格するまで受けていただきます(笑)。
試験問題は、毎年変わるのですか。
そうですね。やはり、その時々に注目されている事柄が異なりますから、問題を毎回見直す必要があります。2009年もe-ラーニングによる環境教育を実施してまいります。
社員全員につき、e-ラーニングの環境教育を受講したかどうかが分かるようになっています。何月何日の何時にスタートして、何分間かけて受講したか、テストの結果まで分かります。社内では「受講して絶対テストに合格するぞ」という意識が高いですね(笑)。
また、社内における環境方針について記載した「社会・環境方針個人カード」を、全社員に配布しています。このカードは常時携帯することになっているのですが、今回のe-ラーニングの問題は少し難しいこともあって、環境方針の内容をよく理解し、要点についてメモしておくようにアナウンスをしています。
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