株式会社フェリシモ

サービス・その他

環境美学-「eco-aesthetics(エコ-エステティクス)」

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株式会社フェリシモ

ほかにも、これだけはお話しておきたいということがあれば、お聞かせください。

当社では今までにお話したとおり、環境に配慮するということを念頭において商品企画を行いますが、今後は社内全体で環境教育の徹底を進めていきたいと考えています。

また、当社はお客さまと共に活動しているということを常に意識して活動をしていきます。私たちが活動しているのではなく、お客さま自身が活動しているということを感じていただければいいですね。そのような商品やサービスを、今後も企画していきたいと考えています。お客さまに「地球に優しいは人に優しい」ということを提唱していきたいですね。

当社も企業である以上は、利益を得なければなりません。それに加えて環境活動を通じて、お客さまにも地球にも喜んでいただくべきだと考えています。それらを実現できるような商品やサービスの企画について、今後は力を入れていきたいですね。これは私個人だけではなく、全社的な考えといえるでしょう。

確かに社内的な環境への取り組みは重要ですが、それだけではなく、多くの人たちが環境問題を意識することが大切だと考えています。従来の生活のなかに環境への意識を取り入れて、環境が少しでも改善できればいいと思います。

先ほどお話にあった環境に優しい洗剤「ミズット」ですが、これは薄めることで、お風呂や車の洗浄など1本だけで幅広く使うことができます。そう考えると、経済的にお得ですし、環境にも優しいわけです。ただし、薄める度合いを変えなければならない点、面倒かもしれません。そういった面倒なことであっても、少しの手間によって環境改善に役立つからいいことだという意識を持つことができれば、環境問題への意識も次の段階に進むことが可能なのではないかと思います。無理に環境に悪いからダメだと理解させるのではなく、環境にいいからやってみようという形で広めることができるのが理想です。また、それこそがフェリシモが商品やサービスを通じてお客さまにお届けする「メッセージ」でもあります。

面倒というお話がありましたが、私はエコというのは基本的に面倒なものだと思います。その面倒なことを楽しいことに変えると、面倒だとは感じなくなるわけです。

私は「マイ箸」を携帯しているのですが、箸とコットンで編んだ箸ケースのセットという商品を「ecolor」で販売しています。この箸ケース、人の顔になっているのですが、なんと口から箸が出てくる仕様になっています(笑)。この商品を持っていくと、一緒にいる人から絶対笑ってもらえることを保証します(笑)。面倒なエコを楽しいことに変えるというのは、そういうことだと思います。

「マイ箸」ケース

発想の転換というほどのものではありませんが、雨が降ると普通は憂鬱なのに、お気に入りの傘を差すことができると考える人にとっては楽しいわけです。要するに、気の持ちようです。エコをすることが楽しいという形で広めることができれば理想的です。

なお洞爺湖サミットに先駆け、2008年5月24日~26日の間、神戸でG8環境大臣会合が開催された記念として、エコバッグの原点ともいえる風呂敷を当社で作りました。風呂敷のデザインは世界中のデザイナーでコンペを行い、157点の作品のなかからオーストラリアのデザイナーの「市松」に決定しました。このデザイナーは以前来日して、日本をとても気に入られたようで、デザインによって人間の文化と自然をモノクロで表現しています。これを神戸市に1,500枚寄贈いたしましたが、神戸市長からG8の環境大臣やその関係者全員にプレゼントされています。「MOTTAINAI」のワンガリ・マータイさんにもプレゼントされました。こういった商品やサービスを通じて、環境へのメセージを配信できればと思います。

風呂敷「市松」

吉川様 能勢様 中村様 三宅様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。マイ箸ケース、口から出てくる箸に笑ってしまいました。


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