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日本の翼JAL。航空機による大気観測で分かった 意外な事実とは?

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これだけは話しておきたいということはありますか。

当社では生物多様性保全の取り組みも行っており、機体に絶滅危惧種を描いたロゴマークを塗装し、「JALエコジェット・ネイチャー」として多くの方に生物多様性保全の取り組みを広く知っていただくという取り組みをしています。このマークには、アオウミガメやホッキョクグマ、マンタなどの絶滅危惧種が描かれています。

絶滅危惧種を描いたロゴマーク

また、奄美大島では国の天然記念物であるアマミノクロウサギの生息環境保護に取り組んでいます。アマミノクロウサギの生息地域を当社で所有し、生態系の保護活動を行っています。

さらに、「JALタンチョウフォトコンテスト」を開催しています。当社の飛行機の尾翼にあるマークは、大空に舞う鶴がモチーフとなっています。タンチョウも国の特別天然記念物に指定されており、生物多様性に対し皆様に関心を持っていただく啓発活動のひとつに位置付けています。

環境の取り組みに関する今後の方針についてお聞かせください。

当社(当グループ)では、幅広いCSR活動のなかでも4つのJALらしい分野を打ち立てています。それが、「日本と世界を結ぶ」「安全・安心」「次世代育成」「環境」です。このように、環境は当社のCSR活動において重要な取り組みだと位置付けています。

そこで、何か新しいことに取り組むよりも、「CONTRAILプロジェクト」や「Engine Out Taxi」のように航空運送事業という本業に根差した活動を進めていくというのが、基本的な方針と言えるでしょう。

航空会社において、安全性や定時性、快適性というのは、航空運送事業という本業においてとても重要な要素です。それらを損なうことなく、事業のなかで実現できる環境負荷の軽減を進めていく必要があります。

そもそも、飛行機は運航によってCO2を排出していますが、それを十分に自覚し、今後も環境への負荷軽減を進めていきます。さらに、4つの柱の1つである次世代育成分野においても、子どもたちに環境の大切さに関心を持ってもらえるよう、航空会社だからこそできる活動を大切にしていきたいと思っています。

江藤様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。「CONTRAILプロジェクト」という素晴らしい取り組みを、もっと多くの人たちに知ってもらいたいですね。


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