カタログのカーボンオフセットという取り組みがなされているようですが。
カタログのカーボンオフセットに関しては、2008年6月にプレスリリースを行いました。第16号カタログと、第4号家具カタログから実施されています。カウネットでは、1年に2回カタログを発刊していますが、カタログを印刷・製本・配送するまでの工程で排出されるCO2を、オフセット(相殺)するという取り組みです。カタログのカーボンオフセットは、オフィス用品の通信販売業界では初めての取り組みということもあり、新聞などにも掲載されました。
カタログのカーボンオフセットという仕組みを構築するに当たって、苦労した点はありますか。
取り組みがスタートしたときは、カーボンオフセットという言葉を知っている社員は少なかったと思います。当時は研究もなされてなく、カーボンオフセットという言葉が広まったのはつい最近のことですから。2007年末に年賀状でカーボンオフセット印刷というものが登場してから、一般的な認知が広まったように思います。
正直なところ、社内ではカーボン紙に関連したものかという声もあったようです(笑)。
そこで、まずは情報を収集することが大変だった点といえるでしょう。2008年は洞爺湖サミット開催ということもあって、各社でもカーボンオフセットに関する様々な取り組みをなさっていたようですが、我々が調べ始めたころはそのような取り組みを行っている企業は少なかったわけです。カーボンオフセットという言葉の意味の問題もあり、どのようにするとどうなるのかが理解できていませんでした。調べることが一番苦労した点でしょう。
カタログのカーボンオフセットという仕組みについて、オフセットされた分のお金はどのようなところで使われるのですか。
カウネットでは三井住友銀行を通じて、CO2の排出権を購入しています。そこからさらに、ブラジルでの小規模の水力発電プロジェクトのために利用されているのです。小規模の水力発電ということもあって、火力発電などと比較して環境負荷が低いプロジェクトなのです。このような形で、環境活動に貢献させていただいております。
カタログ以外でも、カーボンオフセットの取り組みを行っているのですか。
カーボンオフセットという表現ではないのですが、商品に関しても環境活動への取り組みを行っています。
それが、「グリーン電力証書付コピー用紙」です。これは、A4サイズのコピー用紙1箱分(5,000枚)をコピーする場合にかかる消費電力量を算出して、それに相当したグリーン電力証書(環境付加価値)をつけて販売するものです。昨年(2008年)の9月1日から、数量限定で販売されております。
「グリーン電力証書付コピー用紙」をお客様が購入していただくことによって、1箱当たり約1.9kgのCO2を削減することが可能になります。購入いただいたお客様は、間接的ではありますが環境活動に貢献したことになります。
「グリーン電力証書付コピー用紙」で使用するグリーン電力については、北海道石狩市民風力発電所で発電されています。
- 環境への取り組みは設立当初から
- オフィス用品の通信販売業界では初!カタログのカーボンオフセット
- カウネット独自のエコ情報マーク
- 販売だけでなく回収も-リサイクルサービス
- 木の温もりを感じることができる-「結の森」シリーズ商品
- 今までと今後の環境への取り組み