株式会社モスフードサービス

サービス・その他

「環境推進グループ」の誕生がきっかけ

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株式会社モスフードサービス

環境への取り組みに関する今後の方針についてお聞かせください。

当社では「モスグループ 中期環境行動計画」を策定しているのですが、2012年度で終了してしまいます。そこで、昨年(2010年)に10年計画の「モスフードサービス環境ビジョン2020」を掲げ、CO2の削減に継続して取り組むことや、国内の農林水産業を応援しようということを内容に盛り込みました。それらが、当社の方針の柱のひとつになります。野菜に限らず肉も魚も含めて応援していこうというのが、当社のCSRや環境の取り組みです。

ほかにも企業として取り組みたいことは数多くありますが、手を広げ過ぎると集中して取り組むことが難しくなってしまうので、まずは農業に特化して応援していきます。

各店舗では、8年ほど前からISO活動というものを行っています。現在、店舗では省エネを中心としたISO活動を展開しているのですが、経費削減につながることもあって熱心に取り組んでいます。ISO活動の影響なのか、数年前から各店舗独自のお客様とのコミュニケーションも活発になっているようです。

当社では2005年に「モスバーガー 環境大賞」というものを設立しており、各店舗の環境に対する取り組みを表彰しています。以前はCO2排出量の削減という内容が多かったのですが、最近では使用済みのストローを短くカットし、期間が終了したキャンペーン用のフラッグで作ったカバーに詰めて枕を作る、トマトの箱や牛乳パックでメッセージカードを作成する、店舗に貼られていたポスターを使って紙バッグを作る、ペットボトルのキャップを集めるエコキャップ運動など、バラエティに富んだ取り組みが増えています。

長野県内の全店舗で展開した緑のカーテンは、2009年度の環境大賞の最優秀賞に輝きました。今年(2011年)に緑のカーテンを実施したモスバーガー豊橋鷹丘店では、愛知県豊橋市で開催された「緑のカーテン コンテスト」でその他部門の最優秀賞をいただきました。このように、地域に根差した環境コミュンケーション活動を各店舗では積極的に行っています。

2010年度の環境大賞では、東京都の八王子みなみ野店と大分県の中津如水店、静岡支部(浜松駅南口店)が優秀賞を受賞しています。

八王子みなみ野店では水道使用量削減(2009年度比マイナス5%)に取り組んでおり、スタッフ同士で競い合い、夏には「Team-5%」オリジナルユニフォームを作って士気を高めた結果、水道使用量を8.5%ほど削減することができたそうです。

中津如水店では、「この小さな地球の限られた資源をいかに守り、子どもたちに渡していけるのか」をテーマに、環境の取り組みを壁に貼って積極的に情報発信し、お客様と意見交換を行っています。

静岡支部では、世界の子供たちにポリオワクチンを届けるエコキャップ運動を静岡県内の全店舗で展開しました。継続的な取り組みによってお客様や地域の方の認知度も高まり、ペットボトルのキャップを持参してくれる方が増えたそうです。

当社の場合、大企業さんのようにグローバルに環境の取り組みを展開することは難しいのですが、従業員の一人ひとりが環境問題に対して意識を持つことが重要だと考えています。当社社会環境グループのトップも、まずは意識してもらわないと先に進めないと考えており、情報発信を止めてしまうと意識もストップするので、「ecoモス通信」などの形で環境教育や環境啓発を行っています。

小さな活動から企業としてできるものまでという範囲内で、地道に取り組んでいるという状況です。お客様とのコミュニケーションを大切にすることの一環としても、環境活動を継続していかなければなりません。

徳武様
貴重なお時間のなか、取材にご協力いただきありがとうございました。“ご当地メニュー”は個性的な商品ばかりですね!


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